イカとスルメ

ノウハウという資産を過去のSIer達は見つけ育てていた。其れこそ会社の成長の源だと知っていたからだ。

ノウハウとは無能技術者が有能技術者に勝つ知恵である。誰でもノウハウがあれば有能技術者と渡り合える。成果を出せる。 いろいろな社員をかかえる会社が安定した収益を得るには絶対に必要だ。

だがノウハウは陳腐化する。だからこそ会社は常に新しいノウハウを見つけ育てる必要があるのだ。

例えばJavaで成功した会社があったとする。その会社のJava開発ノウハウは数年は使えるだろう。然し時代はRailsだクラウドだiPhoneだと移っていく。Java開発で成功してもRailsの時代になっても成功する保証は何処にもない。

だからこそ過去の栄光にしがみついてないで余力があるうちにJava以外のノウハウを見つけ育てないといけない。 それを怠れば会社は衰退する。

ただ、品質については例外である。品質チェックノウハウは陳腐化しない。物持ちがいい。開発ノウハウをイカとするなら品質チェックノウハウはスルメだ。昔のノウハウが今だに通用する。