仕様変更における対応

システム開発で仕様変更が発生した時に開発者たちは通常どうするのだろいか。ある開発者はこんな云い方をした。

「先ずは仕様書を修正するのがスジだ。ただそれは時間との兼ね合いだ。より優先すべきはプログラムとテストであり、仕様書の修正は時間のある時でいい。

この考えは危険である。例えば、従業員情報閲覧画面で、本来従業員名が出力されるべき項目に従業員IDが出力されていたとする。それが仕様書の誤記が原因だったなら修正が必要だ。修正は通常次のステップで行われる。

・要件定義書を修正
・要求定義書が他の要求定義書に影響しないことを確認
・要件定義書が要求定義書ガイドラインに従っているかを検証
・設計書を修正
・設計書が他の設計書に影響しないことを確認
・設計書が設計書ガイドラインに従っているかを検証
・プログラムを修正
・プログラムがプログラムガイドラインに従っているかを確認
・プログラム修正済みのシステムの動きが修正後の設計書に記述されている仕様通りかを検証

長いから省いてはならないが愚か者にはそれができない。