ソフトウェアの再利用について

ソフトウェア再利用は開発効率と品質を向上させるための方法論の中でも最も重要なもののひとつである。だが、多くの組織はこの方法論の適用に対し積極的とは云えない。それはなぜだろうか。

ヨードンは、その理由は4つあると説明している。

ソフトウェア工学の教科書は読者に「初めて習った原理」でシステムを作ることを教えている。再利用するようには教えていない。或いは再利用そのものを教えていない。

・自分の作ったもの以外を使わない。他人が作ったものを信じない。

・過去の失敗が再利用は実践的ではないと思わせている。

・再利用を高めた者に対する表彰を組織はしていない。生産性評価は新規開発者が対象で、再利用をした者はその半分以下の評価しか得られない。