仕様書の曖昧さに気づくことの重要性

昨日は曖昧な仕様書に気づかない技術者の話をしたが、ではどうすれば曖昧な仕様書を見つけることができるのだろうか。いや、そもそもそんなことができるのだろうか。

答えはYESだ。勿論簡単ではない。これまでその問題に多くの者が取り組み挫折してきた経緯から考えてもそれは自明だ。しかし、出来ないことはない。ではどうやって?

一つの方法は明確なルールとチェックツールの導入である。

例えば画面の必須項目や桁数、型、和名、英名など。記述すべきルールを明確にし、それを守らない箇所を見つける「仕様書チェックツール」を使ってチェックするのだ。こういうと「仕様は必ずしも全てを明確には出来ないものだ」と反論をしたくなる方もいるかもしれない。しかし、そのような仕様は存在しないし、仮に存在するのならそのようなしよい仕様書をプログラムするのは不可能なのである。仕様書は全て明確にできる。

ではなぜこの世には曖昧な仕様書が蔓延っているのか。それは仕様書を書く技術者達が文章の「明確さ」より「エレガントさ」を選ぶからである。